大阪解体反対・再稼働反対

追伸大阪市解体が否決された.ほんとうはもっと反対が多いはずだが,きっ抗は演出されたもののように思われる.それはともかく,橋下のような人間を生みだしたことへの,教育の責任ということを強く感じる.彼がいちばん悩んでいた中学の頃,彼の思いを聞いてくれる教師に出会っていれば,こんなことにはならなかったのでは,と思わざるを得ない.
今日は3週間ぶりの金曜行動の日.五月のさわやかな海風を受けて,関電本社ビルの麓で,麓といいたくなるくらいこのビルは高層であるのだが,皆で声をあわせてきた.はじまった7時はまだ海の方が明るい.いつもの彼は,足をねんざしたとかで,それでも杖をつきながら元気にやってきていた.日も落ちて,およそ五〇人が集まっている,ほんとうによく続いている.
今日は,大阪市役所前で,大阪市解体に反対する集会も行われていた.彼はそれにも参加してきたそうである.反対と賛成が隣りあって集会をしていたそうだ.橋下・維新は「大阪都構想」等といっているが,都ができるわけではない.大阪市を解体して5つの区にし,大阪府だけが残るのである.その意図を人民新聞さんが2回に分けて特集している.そのなかでも,「大阪城公園を民間に売り飛ばした橋下市長」,「「子どもの家」事業 廃止した橋下市政」,「生きづらさ抱えた人たちの居場所を奪うな」などは,いろいろ考えさせられる.
一言でいえば,資本が金儲けをするとき,収奪の対象としての周辺がもはやなくなった今日,儲けを出すためには,このように内部の解体とそれによる弱者切り捨てと格差の拡大しかあり得ず,橋下はその資本の要請に忠実に,大阪を切り売りしようとしているということだ.
それを背景としつつ,橋下氏には彼独自の扇動術があり,野心がある.「よくわからんが彼のいうことだ、賛成しとけ」と思わせる術をもっている.これでどこまでゆくのか.あるいは否決されるのか.これは安倍政府の進める憲法改定の方向にも大きな影響を与える.それだけに,大阪人がここで踏みとどまって×を入れることを期待している.
私の方は,四月末の総会で地元自治会の会長になった.戸建てが400世帯,集合住宅で300世帯はあろうかという,大きな自治会である.昔からの人,地震前後に移ってきたわれわれ,最近移ってきた人が混在し,さらに6月からは新しい集合住宅の入居がはじまる.ここだけでも100世帯余.この地域は老人も多く,もう通夜によせてもらったのが2回ある.いろいろすることが多いがすべてボランティア活動である.
それにしても地縁,血縁と,地縁を先にいうのは昔の人の知恵である.隣近所,同じ地域の人々は,その縁を大切にして,互いに見守りあう,そんなところにしたいものだ.地震を経験してその大切さも身にしみている.西宮市に転入届を出してちょうど40年.世話になった街であり,少しはお返しをしたいと思っている.
私のような人間が地元のことをするというところに,時代が基盤の所で動いていることも感じる.どこから公でどこから私かよくわからないが,公私ともに多忙となったことはまちがいない.二年前のこともあるので、無理をしすぎては皆に迷惑をかけることを肝に銘じて,日々生きている.