言うこと聞かす番だ

今日は関電前行動の日.こちらは今年5年ぶりの国勢調査の調査員も引き受けその準備もあり,私用公用忙しいのだが,なんとか6時に家を出て9時に戻る3時間で,関電前に参加してきた.行ってよかった.
原発の運動が,最近の戦争法反対の運動と地続きであることを改めて教えられた.「言うこと聞かす番だ.俺たちが」 これは最近のSIEALDsのデモなどで若い人らが彼らの調子で叫ぶ言葉なのだが,集会の最初に音頭をとった人が言われたのは,この言葉が最初に言われたのは,2012年2月の経産省前での反原発集会だそうである.彼はそこに参加した人だった.それが,戦争法反対の運動に引き継がれたのだ.反原発運動の土台のうえに戦争法反対運動が広がったのである.この間,関電前ではあまりこの言葉を叫ばなかったが,その人の話を受けて,今日はこれを挟みながらの,1時間であった.
もう一つ,今日の集会場で,NONUKUES voice Vol5 を買った.中身はこれから読むとして,編集長の松岡さんが編集後記で,「多くの若者が運動に登場してきたことを喜ぶ半面,いささか憂慮する日々です」と締めくくられる一文を読んだ.これは,現在の若者の運動に,これまでの経験をふまえていくつかの課題を指摘するものである.その内容はぜひ読んでほしいし,それをふまえて考えてほしい.いろいろ意見はあるのだが,私自身が実行委員のような活動をすれば自分の問題としてこちらの考えも言うのだが,そうでないところで言うと,思い出話しと評論にしかならないので,おいておきたい.いろいろ考えさせられる.本誌は「福島−沖縄 犠牲のシステム」という特集で,「郄橋哲哉ー三上智恵対談」,「大田昌秀佐藤栄佐久対談」など読み応えがありそうだ.
さて,一昨日の9月2日,共産党の仁比聡平議員がの参議院質疑で暴露した,新たな防衛省「内部資料」が全文IWJで読める.共産党・仁比議員が暴露した新たな防衛省「内部資料」全文入手である.そこにあるように,河野統合幕僚長が昨年末,衆院選直後の12月17日に訪米,米軍幹部らと会談した.安保法制について,「与党の勝利により来年夏までには終了する」などと語ったことが会話録として記されている.河野統合幕僚長海上自衛隊の出の人.戦後歴史の経過から一番アメリカと一体の自衛隊である.海上自衛隊アメリカが作ったと言ってよい.それに対して,実際に戦場に送られるのは陸上自衛隊
その系列からの暴露ではないかと考えられるが,いずれにしてもこのような文書が出てくること自体,現在の支配機構が内部から崩れはじめていることを意味する.さらに言えば,アメリカの威信自体が地に墜ちていることが背景にある.いずれにせよ現在の運動は,対アメリ独立運動にまでいかないければならないことを教えている.これについては,また改めて書きたい.