闘いは続く

 今日は夜7時45分から神戸で授業.調べてみると今日も神戸でも街宣がある.それで,授業の前の夕方5時,神戸三宮のアベ政治を許さない市民デモKOBEにゆく.われわれの世代の人が20人ばかり準備をはじめている.今日は,ちょうど夕方の4時半に委員会での慣例無視の採決があったばかり.それで行きかう人も関心高く,ここでの街宣は取材もいくつかあって,それぞれ元気に行われていた.しばらくこれに聴衆の一人として参加して,腰をあげ少し歩いて,驚いた.
 Y中さんに出会った.ビラまきをしている.彼は,私が若い頃,職場の教員組合の委員長を6年間しているとき,何年か書記長をしてくれた人.私が職場を去って以降も,廃校になるまでそこに留まった人.退職後,10年くらい前から兵庫県西部の山の奥で,農業のNPOに加わり,今もやっていたはず.
 やあ−久しぶり.どうしたの.昔の知りあいなどといっしょにこれを立ち上げ,夏から,いつも木曜日にここで街宣をしている.そうか神戸の運動は自分らがやっていたのか.私は三宮の西口で降りるので気づかなかった.それで彼は木曜の夕方に車でここに来て週末まで神戸にいてそれからまた西播に戻る.そういう生活をしているとのこと.昨年の春,こちらがまだ退院後の療養中に,誘ってくれて,Y村さんと3人で花見.その秋にY村さんが突然亡くなりその葬儀で会って以来.
 われわれはそれでも,この神戸や阪神間で,あの70年の闘争の後,教育の場で一緒になり,そこで声をあげた高校生に教えられて,なんとか子供の立場に立った教育をやろうとしてきた仲間.それがこうしてまた出会うとは.彼はビラまきを中座して,2人で茶店で話す.そして,われわれももう少しやらんとな.また会おう,ということで別れた次第.闘いは続く.こういう再会と,もう少しやらないとなという確認自体が,闘いの持続の確認だ.それぞれの人生そのものである.こういうところに,若い人が合流して来てくれている.SEALDsのこともいろいろ話した.これが歴史だ.今日のことは,まさに大きな歴史のなかの小さな一コマであった.