戦争法廃止を求める兵庫県民集会

昨日の大阪市の選挙では,いろんな人が精一杯動いた.その結果があれであったので,昨日今日といただいたいくつかのメールには「一夜明け木端微塵に砕かる我心悄然」とか「維新完全勝利には、脱力するような思いがしました」とかあった.無理もない.私もがっかりした.しかし,この結果は,むしろわれわれのやろうとしていることが本物であるが故の歴史の試練と考え直している.であるから,感情をぬきにして,この結果から,もういちど最初からはじめなければと思っている.そういうことではないだろうか.SADLの「大阪府知事選挙と大阪市長選挙の結果について」はしっかりと,希望を失わずに書いている.
その翌日の今日,前に尼崎のHさんが誘ってくれていたので,戦争法廃止を求める兵庫県民集会に参加してきた.その記録は,IWJさんが2015/11/23 【兵庫】 11.23 戦争法廃止 兵庫県民集会(動画)としておいてくれている.こちらは夜には京都で授業があるので,4時過ぎにはデモの隊列を離れ新快速電車に乗ったのだが,2時から4時まで参加してきた.Hさんは「尼崎共同行動」の幟をもって最前列にいた.参加者は総勢1500人.この公園は三宮の海側にあり,あの地震の後整備された公園である.
2時からの集会の最初に,SEALDsKANSAIの朴さんが話した.彼女は昨日の大阪選挙の結果も踏まえ,しかし自分のなかに絶望はないと言い切った.IWJの記録にあるので,ぜひ聞いてほしい.こういう若い人が,絶望はしないといっている.これは大切だ.民主党共産党の国会議員と新社会党の神戸市議が話した.新社会党の彼のいうことはまともだった.新社会党はこちらも芦屋に知りあいがいる.このあたりと緑の党などがもう少し話をつめて,社民党共産党を巻き込んで,救国会議のような大衆運動を作ることができればと思う.
兵庫県では,70年代から80年代,部落解放運動をめぐって,共産党系の大衆団体と解法同盟系の団体が,まったくに対立してきた.兵庫高教祖が共産党系であるなかで,私が分会長をしていた分会はそれとはまったく対立する関係にあった.新社会党の神戸市議は,今回の共産党の提案に賛成だと表明し,できることはすべてやるといった.こちらの知っている芦屋の新社会党の活動家はみな解放同盟系の活動家である.安倍ファシズムを前にして,「野党は共闘」が本当にできるのか.個別の運動における対立は互いに認めあって,その上で反ファシズムの共同行動ができるか.原水禁運動もそうである.草の根の活動家のレベルでできるのか.私は,自分のかつてやっていた運動が,ここに来てもういちどこのように形で問われることになるとは思ってもいなかった.それだけにこちらとしてもよく考え出来ることはしなければと考えている.