神の怒り,歴史の怒り

はや2月も末である.ヒヨドリメジロを追っ払ってみかんを袋ごと食べる.
1月23日に「日本神道(一)」で「日本神道に背いた神社本庁日本会議は,いずれ神の大きな怒りにふれるであろう.同時に,このような政治を許してきたわれわれもまた,神の怒りに正面から向きあわなければならない.」と書いた.そして,2月15日「春の気配」で豊中市木村まこと議員が追究した,豊中の国有地の不当払い下げ問題を書いた.
このときは,これだけの問題がなぜ全国的な問題にならないのかという,怒りというか,このままでは次の世代に申し訳ないという気持ちで書いたのだが,その後問題はどんどん拡がり,安倍政治のもとで多くの人の目をかすめて何がおこなわれてきたのかが,ようやくに,広く共有されはじめている.木村豊中市議は大きくは大阪、とりわけ北摂で長い間積みあげられてきたさまざまの運動のなかの人である.私もそこにいろいろ世話になった.先週の日曜日には,もとの豊中市議でいまはNPO学遊をやっている一村さんといろいろ意見交換する機会があった.一村さんの新しい教育のあり方に掛ける思いは,私が青空学園でやってきたこととも重なる.昨年会ったときに,彼のやる新しいネットスクールの代表を引きうけた.そして,木村市議は一村さんの後継者である.良心的な市議やNPOの活動をしているものがもっと横につながらなければと思う.
安倍政治、戦争法案、共謀罪新設、排外主義、差別主義、国家神道軍国主義アベノミクスの名の下での国民の金融財産の投企.アメリカへの無制限な従属.福島原発核惨事を覆い隠してオリンピック.トランプに媚びを売っての辺野古工事再開.そしてオスプレイの全国展開.格差のかぎりない拡大.等々.そのような総ての問題が,この森友疑獄には詰まっている.それでも,いま権力を握る日本の官僚やマスコミはあげて現憲法を変える方向にいこうとする.安倍をすげ替えてでもそうしようとする.いずれにせよ,これから長い闘いの時間となる.
地道な追究で、問題を全国化した木村市議には心から感謝する.最近は,地元の問題や課題,原稿書き,仕事の準備と問題づくりの原稿書き.いろいろいろいろあって,いささか苦しくもあるのであるが,森友疑獄のこのような展開に,歴史の怒りそのものを見いだし,逆にそれに励まされてもいるような次第である.