年の瀬の梅田解放区

 昨夜は定例の,そして今年最後の梅田解放区であった.夕方の5時半はもう暗い.みなで横断幕などの準備をして,街宣をはじめる.こちらはいつものように横断幕を持つのを手伝う.
 若い人がカイロは要りませんかときいてくれた.それほど寒くなかったので,ありがとうと断ったが,私がいちばんの老人であることはみな知っているようだ.
 私がこの梅田解放区に参加するようになって,丸4年である.この4年,月に2回の街頭行動に休むことなく参加してきた.そして街頭から道ゆく人らに訴えてきた.
 ここ東梅田はほんとうにここは多くの若い人が行きかうところだ.少しでもこちらの言葉が彼らに届けばと思う.このままでは,彼らが中年を越えたころの日本の有り様がいかなることになっているのか,それを思う.

 そして,この一年を振り返る.岸田政権が,いわゆるアベスガ政治をいっそう推し進めた年であった.
 ここでしゃべる若者も,いまこの日本がどのようなところに来ているのかを語り,そしてこれを変えてゆくために一緒に闘おうと呼びかける.

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 岸田政権が2022年度の予算案を閣議決定した.軍事費が10年連続して増えている.いわゆる「思いやり予算」が2057億円である.これらの軍事予算は,現実の政治状況の要請から増えるのではない.日本政治をしきるアメリカの意志そのものである.
 「敵基地攻撃」ミサイル開発予算が大きく拡大された.これもまた,アメリ軍事産業への貢ぎそのものである.岸田政権の対米隷属は,よりいっそう露骨なものとなってきている.
 軟弱地盤で基地などできることはあり得ないのに工事を続ける辺野古の問題も,実際に現地で闘っている人から訴えがあった.

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 そしてまた,維新政治が牛耳るこの大阪が,コロナ対策一つをとってもいかに酷いことになっているかを訴える.
 実際,かつて大阪の保健所は区ごとにあったのだが,橋下知事の時代に大きく削減され,その結果もあり,コロナによる人口あたりの死者は大阪市がいちばん多い.

 来年こそは,自公政権,維新政治を倒そう.みなでこれを呼びかけたが,実際のところ,そうしなければ生きてゆけない.生き死にの問題だということが決して大げさではないところに来ている.

 反戦タイガースさんが,25日なので,サンタクロースの格好をして,親子で参加して,唄いながら呼びかけしてくれた.

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 このように今の日本の現実から,それをふまえて次の時代のために立ちあがることを呼びかける.ここにあるのは,ほんとうに大きな問題なのだ.
 
 明日27日と明後日28日は地元の自治会の夜回りである.「戸締まり用心,火の用心」と声をあわせ,拍子木をたたきながら,町内をまわる.地域の年中行事になってきた.これをおこない,みなで慰労会もやる予定だ.こうして今年も過ぎてゆく.