時間ができたので15日のことを書いておく.
15日の朝は9時に越木岩神社へしめ縄などをもってゆき,どんど焼きの福火に入れた.しばらく煙にあたり,境内をまわってから戻ってきた.毎年の行事であるが,こうして地元の神社に参ることは大切なことだと思う.
小学校の頃は,運動場でどんど焼きをしていた.学校からわりと近いところに住んでいたので,門松や半紙などを持っていっていたのを覚えている.今はもうやっていないだろう.
追伸:と書いたのだが,宇治ではいまもやっている.宇治黄檗学園(小中一貫の公立学校)「メラメラと炎 2年ぶりの「左義長」/宇治黄檗学園」.昔はこれを小学校でもやっていた.
こうして今年の松の内も明けた.
六甲山系の東の端にある越木岩神社は古い神社だ.原生林に囲まれている.甑岩と呼ばれる大きな岩は,古くから神の宿る場であったのだろう.その周りには,小さな神像などがある.左のは甑岩不動明王である.
こうして人々は,それを受け継いで神社をまもり,そしてそれを囲むこの緑の場を守ってきたのだ.越木岩神社のことは「越木岩神社に参る」にもあるように何度も書いてきた.
15日の午後1時には,梅田解放区をやっている人らが呼びかけた,NHK大阪放送局前での抗議行動と街宣に参加してきた.
市民のデモを侮辱した責任を取れ!
きちんと調査を行え!
NHKの捏造報道に抗議する!
河瀬直美監督が知らぬ存ぜぬは通らない !
隠れていないで出てこい!
河瀬直美は五輪記録映画監督を辞任しろ!
NHKは昨年12月26日に放送,30日に再放送されたBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」後編の字幕に不確かな内容があったとして,謝罪した。これは今年6月に公開予定の東京五輪の公式記録映画の製作を進める映画監督の河瀬直美らに密着したドキュメンタリー番組で,NHK大阪拠点放送局が制作した.NHKは番組に登場した男性について「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」とテロップで紹介したのだ.実際には、男性が五輪反対デモに参加した事実は確認できていなかった。
NHKは「制作担当者の思い違いや取材不足が原因」と説明したが,そういう問題ではない.NHKは何重にも厳しいチェックを行ったはずだ.実際NHKは「放送前に関係者間で複数回の試写が行われた」と説明している.担当ディレクター一人の問題ではなく,組織的,かつ意図的に行われた可能性が高い.
「日本に国際社会からオリンピックを7年前に招致したのは私たち」「それを喜んだし、ここ数年の状況をみんなは喜んだはずだ」という河瀬の発言も酷いものだ.
五輪を招致したのはごく一部の連中である.この間の状況下においては国民の7~8割が開催に反対していた.
アベの嘘とその後のデマによる招致,会場設計のトラブル,開催費用の途方もない拡大,エンブレムの盗作騒動,女性を「豚」として扱う演出案まであった,such東京五輪は現代日本の惨状を余すところなく暴露した.
現代日本の惨状,と書いた.まさに今の日本は,悲惨な状況にある.
何が悲惨か.その根本は,世の規範というものが崩れていることである.そしてそれは,近代日本が根なし草で始まらねばならなかった歴史に深く起因する.そして,それに気づくものがまったく少数であるということだ.ただ,夏目漱石はそのことを指摘していた.そのことを最近知った.
そして,そのうえで,このように街頭に出る人たちがいるとうことは大切だ.この輪を少しでも拡げてゆく.このような繋がりの中にしか,根なし草近代を越えてゆく契機はないと思う.
これが,どこかで大きく繋がり動くことを信じている.ことしも私ができることをしてゆきたい.そしてこの歴史を見とどけたい.