ウクライナ侵略から1年

 昨夕は梅田解放区に参加してきた.
 いつものように横断幕をもち,皆と声をあわせる.
 地方選挙が終わるまで毎週土曜日にやろうということになって,昨日もやってきた.参加者は数人といつもより少なかったが,みな元気だった.そして東梅田界隈を通る人の多いこと.通りがかって立ち止まって一緒に声をあげてゆく人もいる.ここはほんとうにいい街宣の場である.
 一昨日,23日の神戸の集会でいっしょだったいつもの人も来て,話し歌ってくれた.

   戦争反対!   カジノ反対!
   ロシアはウクライナから出てゆけ!

 20日から23日まで,大阪港に米軍の強襲揚陸艦が入港している問題について語り,そのチラシを配る人もいた.
 実際,日本の港や空港は米軍のもとにあるのだ.
 また,大阪はコロナによる死者数が全国でも最多である.維新政治の結果であり,これを弾劾する.

   選挙に行って維新を倒し,カジノを止めよう!

 いつものようにたたかうあるみさんも参加し記事を書いてくれている.
 街頭に立って考えることが,もう半世紀,自分の基本となってきた.

 ロシアのウクライナ侵略から1年が過ぎた.ウクライナ戦争から,現代の歴史は新しい段階に入った.しかしまだ,私はその本質をとらえ切れてはいない.
 少なくとも,これまでも幾度も書いてきたように,この戦争は現代の武器資本が裏であやつるものであり,世界で軍備を拡大する国がふえている.武器資本の株価は上がり,大儲けしていることは事実である.
 その先頭に立つのがまさにこの日本である.岸田首相がアメリカに行って歓迎されたのは,日米軍事同盟を侵略的なものに大きく変質させ,軍備を拡大する,つまりは国際軍需産業の求めに応じて兵器をため込むことを約束してきたからである.
 国際軍需産業とは,現代の資本主義そのものである.資本主義そのものが,経済活動だけでは最早利益を出すことができず,戦争による軍需産業の儲けなしには存続しえない段階に入ったのかもしれない.
 ならば,戦争を止めさせる反戦の運動は,資本主義を越えた段階,私は緑の社会主義といっているが,そこに繋がらなければならない.

 そして,一昨日の23日は,神戸のデモにいってきた.この日は「大軍拡反対」を掲げて,市民デモHYOGO の主催の市民集会とデモが,およそ250人が参加して行われた.

 こちらは仕事がたまっていたので,デモだけに参加してきた.いつも梅田でいっしょになる反戦タイガースさんも来ておられた.反戦タイガースさんのことは2015年の記事にもある.
 他にも梅田で顔をあわせる人,市民デモHYOGOの代表の人など,見知った人らと一緒であった.

 2023年,日本は本当に深い分岐点にある.2019年雑誌『日本主義』45号に『分水嶺にある近代日本』を書いた.もうこれを書いて4年になるが,そこで書いたことごとが,いま現実化しているのだ.
 この分岐は,国としての分岐であるとともに,この日本列島弧に暮らす人ら一人一人の生き方の分岐でもある.
 そう考えるとき,では自分はどうなのか,どうだったのかと,街頭に立って思いをめぐらす.