早春の梅田解放区

 昨日は梅田解放区であった.4月の地方選挙が終わるまで毎週やろうということで,第一土曜も東梅田に10人ほどが集まった.こうして集まり、声をあげる.いまの日本では大切なことだと考える.
 3月になり日も長くなって,立ち続けても寒さを感じない早春の夕方であった.

 前にも書いたが,私はここに,4年以上,毎週土曜日に定例的に立ってきた.街頭から考える.そして,街頭に立って訴える.これを続けてきた.
 だが,その果てにロシアによるウクライナへの侵略戦争である.先日,青空学園だよりの神戸デモの記事にいただいたコメントに対して,
  こういうデモが政治を動かす力となるにはまだまだです。
  一人一人ができることを積み重ねるしかありません。
と返事をしたが,梅田解放区もまたそのようにいえる.
 それでも,世界が新たな戦争の段階に入っている今こそ,こうして街頭に立ち,戦争反対の声をあげ続けることが大切だ.

   戦争反対!
   ロシアはウクライナから出てゆけ!

 この日も通りがかりの青年が,立ち止まって「戦争反対」の声をあげていってくれた.
 岸田政権は,トマホークを爆買いして南西諸島に配備しようとしている.さらに,昨年から今年にかけて全国約300の基地を,化学,生物,核兵器などの攻撃に耐えるように「強靱化」するためと称してゼネコンと協議していたことが暴露された.「しんぶん赤旗3月3日号が報じている.
 このような軍備の拡大は,戦争に備えるという口実で始まるのだが,実際にはこれが戦争を引き起こすのだ.それがかつての十五年戦争の教訓である.この歴史が繰りかえされようとしている.トマホークは軍需産業を,そして「強靱化」はゼネコンを,肥え太らせるだけである.その原資は税金なのだ.資本にとって戦争は,経済活動をしなくてボロ儲けできる商機なのだ.近代の戦争はこのようにして引き起こされてきた.
 日本は,労働者の生活の場においても,子供の教育においても,ほんとうに貧しくなってきている.本来使うべき所に予算を配分せず,軍需産業やゼネコンに金を回してきた,そのあげくの果てが,今の,そしてこれからの日本である.
 そして梅田では4月の地方選挙についても語る.今度の選挙で大阪市民,府民が問われるのは,維新政治を許すのか,これを倒すのかである.維新政治の内実は新自由主義そのものであり,夢洲にカジノ場を作ろうとしている.軟弱地盤の夢洲にそれはそもそもそも無理である.大阪府や市は,それでもカジノ場を作ろうとする.軍需産業と同じで,本来使うべき所に予算を配分せず,国際的なカジノ産業にカネをばらまくものでしかない.
 このままカジノ場ができれば,大阪の街は大きく変わってしまう.これを許してはならない.

   カジノ反対!
   選挙に行って維新を倒し,カジノを止めよう!

 いまはまさに,歴史の分水嶺,大きな転換点である.ここにある問題の本質は何なのか.全力をあげてそれを考えたい.そして,そのことをおさえ,行動し,それを書き残してゆくこと.ここに一つのなすべきことがある.
 そして,ここにある問題の本質は何なのか,すべての力をかけて考えたい.
 こちらは,11日は地元の会合があり行けないが,これからも時間がとれて,動けるうちは,街頭に立ちたい.