安倍暗殺から1年

 定例の梅田解放区 に参加してきた.いつものように,たたかうあるみさん も報告してくれている.十数人が集まり声をあげる.京都の上田雅子さんも久しぶりに参加し,喋ってくれた.
 1年前の7月8日,安倍元首相が暗殺された.このことはその直後に「戦争反対」で書いた.
 山上被告の位置からの銃では,安倍の銃創のようにはならない.そのことはもういくつか論じられている.では誰が殺したのか,その背後に何があるのか.
 なぜ安倍は暗殺されたのか.安倍暗殺の闇は何も明らかにされていない.統一協会の問題も,何ひとつ明らかにされないまま1年が過ぎた.

 街頭から,アベ政治の10年間に日本社会がどのように変わったのかを語り,それを引き継ぐ岸田政治を弾劾する.
 そして大阪万博をやろうとする大阪維新に対し「万博やる金があるなら,市民の生活にまわせ」と糾弾する.
 大阪の街頭で,もう4年以上,このように声をあげてきた.今の政治に言いたいことのある人はここから語ってゆこうと,道ゆく人らに呼びかける. 

 さて,雑誌『紙の爆弾』8月号で,孫崎亨さんが次のように書いておられる.

「日本没落」の基礎は第2次安倍晋三政権で作られたといえる.
 外交・安全保障分野では,ほとんど米国の意向だけを反映する政策を行い,日本経済は後退,安倍首相.菅義偉官房長官の体制の下で言論の弾圧が進み,大手メディアは単なる政府の広報機関となってその意向をと異なる発言をするものは,官界・マスコミから次々に排除された.
 おそらく後世の歴史では,安倍元首相は,日本の民主主義と自由主義を大きく後退させ,経済的衰退を加速させた人物として描かれるであろう.

 岸田政権は安倍政治をそのまま受け継ぎ,それをさらに推し進めている.岸田政権の対米従属と,アメリカに言われるままの軍拡は,いずれどこかで戦争にむかう.
 戦争に備えて軍備を拡大するのは口実で,軍備を拡大するから戦争が起こるのだ.これは歴史の教訓である. 
 非西洋にあって最初に資本主義となった近代日本は,資本主義没落の先頭を走る.その没落の果てに反転は可能か.そのような歴史の分岐点にわれわれは向かっている.


◆ このところ,カタカムナに関する本をいくつか読んだ.カタカムナについては「カタカムナ文献」に定義とその意味がある.

● 超科学書「カタカムナ」の謎―神代文字に秘められた「宇宙と生命」、驚愕の真相広済堂ブックス)  1993/4/1  深野 一幸(著)
● よみがえる日本語II 2015/7/10 青木純雄 、斯波克幸(著),池田満 (監修) 
● カタカムナ 言霊の超法則: 言葉の力を知れば、人生がわかる・未来が変わる!  2015/9/18  吉野信子(著)
● 神聖幾何学とカタカムナ 2020/3/19 秋山佳胤(著), 吉野信子(著)
● ホツマツタヱとカタカムナで語り尽くす-超古代史が伝える日本の源流と新世界の始まり  2020/9/16  いときょう(著),吉野信子(著)
● 完訳 カタカムナ  2020/9/28  天野成美(著),保江邦夫 (監修)

◆ 私は,「再定義の試み」で,日本語の再定義に取り組んだ.
 だが,上記の書などに書かれていることを,日本語の歴史的で空間的な構造のなかでとらえ,個々の言葉を定義すること,これはできていない.前に,

神道新論』と 数学分野では雑誌『数学文化』38号に一文を寄稿した.
 これらをふまえ,そのうえで,この二著をさらに統合し,近代日本の経験を人類の歴史的な教訓に深め,つぎの段階を拓き耕さねばならない.私はその先にあることを緑の社会主義といってきたが,この言葉の吟味を含めて,すべてはこれからである.

と書いた.が,それ以降,何も進んではいない.
 こうして,76歳の誕生日7月4日にカタカムナに出会い,勉強をはじめることになった.
 私に残された時間に,少しでも歩を進め,書き置きたい.そして次の世代に課題を提起し置けたらと思う.