旧友と会う

 昨夜は旧友の 由良隆 さんと,京都の西大路駅で待ちあわせた.彼の事務所がこの駅の近くにある.少し早く着いたので,近くの若一神社に参る.歴史ある古くからの神社である.西大路通りの歩道横にある.そして西大路駅に戻り,彼と落ちあう.
 そこから近い沖縄料理の店・味嶺 で,泡盛と沖縄料理を味わってきた.ここ にある 海ぶどうラフテー,沖縄ソーキそば を食べた.ほんとうにうまい.沖縄の風と空気を感じる酒と料理であった.
 京都の教室で授業をしていた頃,新快速電車でここを通るとき,窓越しに見える店だった.一度行きたいと思いながら,授業の前に途中下車してゆく時間もなく,飲むわけにもいかず,そのままであった.が,この前高校の同窓会で会ったとき,一度食事をしようやということになって,こちらがこの店に誘った次第である.
 彼の記事を読むと,その同窓会のことも出ていて,そうだったのかと言うことも書かれていた.
 由良さんとは高校1年から大学の教養課程まで同じクラスであった.いろいろ,「あ,そうか」と教えられる人だった.彼は今も日本労働党京都府員会の委員長をしながら,由良運送という運送業をもう30年近くやってきている.そして京丹後で農業もやっている.前に彼の事務所で会ったのは2019年の12月で,そのときのことなどは「核炉崩壊以降に生きる(二)」の追伸に書いている.
 こちらもまた,いろいろ今をふり返る機会となった.大きな深い時間であった.
 これまで一緒に飲む機会はなかったが,これからはときどき会おうやということになった.このような時間がもてる友人がいることはほんとうにありがたいことだ. 

 この間,いくつかウクライナに関する本を読んだ.これもここに記録しておく.

 『中学生から知りたい ウクライナのこと』(ミシマ社)
 『戦争日記』(河出書房新社
 『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』(世界文化社
 『ウクライナ戦争日記』(左右社)
 『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和』(志葉玲,あけび書房)

である.今はまだその内容を書ける段階ではないが,改めて,世界の今と日本の今について考えることができた.

 ウクライナでの戦争を裏で操っているのが,国際的な武器産業である.戦争がなければ利潤が出ないという武器産業がバイデン政権を通して戦争をけしかけた.そしてそれにロシアの財閥,オリガルヒがのり,プーチンウクライナを侵略させたというべきである.武器産業を監視する国際的な枠組みが必要だ.
 この戦争はながく続く.いまこそ,
  戦争やめろ! 話しあえ! 
 である.

戦争やめろ! 岸田は辞めろ!

 昨日の夕方は定例の梅田解放区であった.十数人が集まり,道ゆく人に訴える.私もいつものように横断幕をもつのを手伝い,そしていっとき喋る.

 イギリスのトラス首相が20日辞任した.政権について2ヶ月もしないのに,投げ出したのだ.看板政策に大型減税を打ち出したが,英通貨と国債が急落するなど市場が混乱した.減税策の大半を撤回したうえ,クワルテング前財務相に責任を押しつけ更迭したが,求心力を失った.9月6日の就任からわずか44日での辞意表明となり,史上最短の任期となった.
 この間,イギリスでは人々の街頭行動が激化していた.人々の怒りと行動が,トラスを辞めさせたのだ.
 それに対して日本では,アベ,菅,岸田の誰をも引きずり降ろすことができないでここまできた.

 32年ぶりに円が急激に下落し,1ドル=151円までいった.政府・日銀が円買い介入し,144円になったが,長期的な効果は見込めず 打つ手なしである.
 資本を,何の規制もかけずに,儲けのためにすき勝手にやらせる新自由主義,それがアベノミクスである.アベ,菅,岸田の日本政府は,まさにこの新自由主義のための政府であった.格差はいよいよ広がり,賃金は低迷し、経済は成長しない.円安はその結果であり,まさに日本の価値の下落そのものである.
 ところが岸田政府は,アベノミクスを見直そうとしない.そして,ロシアのウクライナへの侵略を利用して,台湾海峡の危機を煽り,軍拡に突き進んでいる.
 こんな政治はやめさせねばならない.

   
 この日は大阪府警の警官が十数人やってきた.声が大きいと通りがかりの人から連絡があったというが,この大勢が行きかうところで,そんなことを言う人がいるのか.これは警察による街宣の妨害であり,嫌がらせである.
 街頭に立って訴えることは,表現の自由であり,憲法に保障されている.そのことをマイクで喋り,皆で妨害に来た警官をとりかこみ,抗議する.たたかうあるみさん村上薫さんも報告してくれている.
 
 やってきた警官はわれわれに反論できず,移動して少し横に立っていた.
 こちらは予定通り時間まで街宣をやり通した.
 今後もやってくるだろう.彼らにとっては,この街宣がそれだけ無視できないのだ.

 無為無策の岸田首相を引きずり降ろせ! 抗議行動の輪を拡げよう!

変えよう! 日本と世界

 昨日16日は京都の円山音楽堂で午後2時から行われた,京都反戦デーの
第16回 反戦・反貧困・反差別共同行動 変えよう! 日本と世界
「新しい資本主義」に抗し、軍拡・改憲を阻止する大衆運動の構築へ
と題された集会に参加してきた.
 秋のこの日は,少し日がさすほどよい天気だった.

 いつも梅田解放区で出会うたたかうあるみさんも参加しておられた.彼はこの集会のことを「変えよう!日本と世界(前篇)」,「変えよう!日本と世界(後篇)」で伝えてくれている.また,私の地元の K さん,人民新聞 の山田編集長や園さんらも来ておられた.
若者が変えるドイツの政治」を書かれた木戸衛一さんが講演された.
 集会では日本赤軍だった重信房子さんとその娘のメイさんも発言された.それがここにも報じられている.その後,京都市内をデモした.
  京都の円山公園での集会は,2011年,2018年と2020年にも参加している.それぞれ,「生きるとは行動すること」,「3・11の日に 」,「集会:変えよう! 日本と世界」に書いている.東北地震の後から始まったのだ.

 14日は,人民新聞編集長の山田さん宅に,杉村さん,脇浜さん,私が集まり,4人でいろいろ話して食べてという時間をもつことができた.コロナもあってしばらく会えなかった.前に会ったのは,年末年始 に書いているように2020年の1月だった.

 これらをあわせて考えることは,新しい人の繋がりをもとにした運動をどのように積みあげてゆくのかということだ.まさに「『新しい資本主義』に抗し、軍拡・改憲を阻止する大衆運動の構築」であり,主催者もまた,この集会をその第一歩に,と考えているのだ.
 木戸さんも話されていたように,ドイツやフランスで,そのような新しい動きが始まっている.歴史が求めているのだ.私は,この様な運動に一市民として参加し,できることはしてゆきたい.

 ロシアによるウクライナ侵略は,いずれロシアの現体制を崩壊させる.それがどのようにはじまり,その過程でどのような世界が現れるのか,それはまだ分からない.

 青空学園で考えてきた事々の一部は,『神道新論』や「誰もが数学を体系的に学べる場所―青空学園数学科の試み」として活字にできたのだが,これらを制作するとき,これらをさらに統合する,歴史が求めることを底から支える理念と思想,考えるための言葉と方法,それを生み出すことをつねに念頭においてきた.
 根のある近代思想は,非西洋の日本にあってどのようにありうるのか.これを考え,自分自身の課題として青空学園を制作してきた.途は遠く,今はまだ手がかりを模索する段階であるが,少しでも深めたい.

戦争やめろ! 話しあえ!

 昨夕は定例の 梅田解放区 に参加してきた.いつものように東梅田に十数人が集まり,楽器を鳴らしそれぞれの思いを語る.
 昨日の様子は たたかうあるみさん もあげてくれている.
 戦争反対! の横断幕のもと,戦争やめろ! 話しあえ! と呼びかける.

 われわれが街頭で語るこのときもウクライナでは戦争が続いている.昨日,ロシア本土とクリミア半島を結ぶクリミア大橋(全長18㎞)が爆破された.車道橋は崩れ落ち,鉄道橋は炎上した.田中龍作さんが伝えてくれている
 これによって戦争は拡大する.この橋はロシアによるクリミア地方支配の象徴のようなものであったから,ロシアにとって計り知れない痛手である.
 戦争そのものは、一貫してロシアが劣勢である.追いつめられたプーチンが,核兵器を使うこともありうる.「戦争やめろ! 話しあえ」は,まさにロシアとウクライナに呼びかけることである.

 それでもいずれどこかで何らかの形でプーチン体制が崩壊する.
 ロシア革命にはじまる社会主義連邦は,フルシチョフによるスターリン批判によって社会主義を捨てる.そしてゴルバチョフのぺレストロイカなどをへて資本主義となる.その果てに現れたのがプーチンである.
 プーチン体制がどのように崩壊してゆくのか,それはまだ分からない.また,そのとき,中国やインドがどのように動くのか,これもまだ分からない.
 いずれにせよ,ほんとうの激動はこれからである.これまでも書いてきたように,そのなかで近代日本は大きく没落してゆく.
 歴史を作るのは,自ら考え街頭に立ち行動する人々の闘いである.もう四年,ここでこうしてやってきた.いずれどこかで大きな動きとなる.
 没落する日本からの再生は、このような街頭からの闘い抜きにはありえない.

 こちらは次のことを話した.

 いまロシアがやっていることは,かつて日本がアジアでやったことと同じである.東アジア,南アジアに兵を進め,そして敗れた.日本はこの経験をふまえ,ロシアはウクライナから撤退しそしてウクライナと話しあうように,働きかけなければならない.
 ところが,いまの日本政府はウクライナ危機をテコにますます戦時体制作りを推し進める.アベ,スガ,そして岸田と,戦争法の強行採決にはじまり,実際の武力面での戦争準備を進めている.
 その裏にあるのは,国際的軍需産業である.ウクライナの戦争でも軍需産業は大儲けである.それはつまり資本主義がこの戦争を後ろで動かしているのだ.

 実際,地球を極限まで開発した資本主義はもう経済拡大では利益をあげられない.戦争しかないのだ.資本主義を終わらせなければ、このような戦争は繰り返される.
 資本主義から緑の社会主義へ,これ以外にはないのである.そうではないだろうか.

 もっと声をあげなければならない.もっと行動しなければならない.

安倍国葬は戦争への道

 昨夕は定例の梅田解放区であった.街宣活動の写真は,たたかうあるみさん のところにも,村上薫さんのところにもある.

  アベの国葬やめろ!
  安倍元首相の国葬は戦争への道!

  国民の大半は国葬に反対している!
  何の法的根拠もない.こんなことに金を使うな! 必要なところにまわせ!

 それぞれが,国葬を止めろと訴える.
 先週の神戸の集会でも出会った私の地元のKさんも来て,準備した訴えを話していってくれた.
 #安倍晋三国葬強行は終わりの始まり が流行っているが,何が終わってゆくのか.アベ政治が終わってゆくのである.それはまさに 根なし草近代日本の終わりの始まりである.「始まり」をさらに拡げ次の時代を生み出してゆく.国葬が強行されたときそれを受けとめ,強行した既成の体制との闘いをどのように深めるのか,一人一人が問われる.

 実際,10年近いアベ政治は,日本を戦争のできる国にしようとする10年であった.国葬を行うことで,このアベ政治を継続させようというのが,国葬を画策するもののねらいである.

 国葬を許すことは戦争への道に従うことである.ロシアによるウクライナ侵略をテコにとり,台湾海峡の危機をあおって,国葬を利用して反対意見を封じ,日本の軍事費が拡大されようとされている.
 その背後にあるのは,国際的な兵器産業である.ウクライナの危機そのものが,武器商人によって煽られてきたのもである.

 この日は,反戦タイガースさんも久しぶりに来てくれていた.終わったからいろいろ話しをする.彼も兵庫県で中学の教員であった.解放教育運動をそれぞれのところでやってきたものどうしである.
 またゆっくり話をしようということで,「誰もが数学を体系的に学べる場所―青空学園数学科の試み」をわたすことができた.
 この冊子は日本評論社から30数冊送ってきてくれたのだが,もう28冊手渡したり送ったりしている.このように冊子にしてくれたことを感謝する.

 27日の国葬の日には各地で抗議行動が行われる.地元の行動に参加するつもりだ.

 27日3時追伸:阪急夙川駅前で2時から2時半まで行われた西宮革新懇の街宣に参加してきた.
 どこか地元で抗議行動はないのかと探したら、革新懇が夙川駅前でやるというので行って来た次第.15人ばかりが参加していた.終わる頃から雨になった.抗議行動が終わるまで雨も待ってくれたのだ.

 28日追伸:夕方の散歩で見た彼岸花.もうこんな時節なのだ.

新しい流れ

 一昨日17日の午後は神戸三宮まで出かけ,9・17安倍元首相の国葬に反対する市民デモに参加してきた.憲法改悪ストップ兵庫県共同センター こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO の共催であった.およそ400人が集まる.内田樹さんが

このデモは国葬をやる国への抵抗運動ではなく,新しい流れ,運動をはじめるデモとして行いたい.

と話しをする.新しい流れそのものとしての今日の行動! という内田さんの呼びかけに賛成する.内田さんは,「冬の神戸と梅田の街頭」に書いたように,2020年の12月にもこの神戸東公園での集会でお会いした.

 甲陽園から参加した知り合いの人と,地元でも,新しい流れを生み出してゆくために何かやろうと話しあった.そして,神戸の町をデモしてきた.

 昨日18日は,大阪教育大附属高校天王寺校舎の6年ぶりの同総会であった.3クラス143人の学年の同窓会に40人に近くが参加していた.配られた名簿を見ると物故者は17人である.連れ合いが亡くなったという人もいた.そういう年なのだ.
 私は小学校は地元の莵道小学校,中学は京都教育大附属桃山中学で,そこはその頃はまだ高校がなった.父がもともとは丸善の京都支店で長くやってきたのだが,そのときは大阪支店で働いていた.親が通勤しているのだから通えるだろうと大阪まで通うことにした.
 大阪ミナミの天王寺にある高校に通ったことは,大阪という街を知る上でよかった.その後一時期大阪で働いたこともあった.その頃時間があればミナミの街をあちこち行ってみた.天王寺から飛田の方まで歩いたこともある.
 ということで,12時に大阪駅前のホテルに集まり5時過ぎまで皆と一緒にすごしてきた.帰りは、同窓会等々に書いたYさんと大阪駅前まで歩いた.また時間をとって話をしようということで別れた.

  同窓会等々にも書いたように,ことしはいくつかの同窓会に参加した.こういう機会にいろいろとふり返る.昨日は,読んでほしいと思っていた人が来ていたので,『神道新論』と誰もが数学を体系的に学べる場所―青空学園数学科の試み」をわたすことができた.自分の書いたものをわたすというのはどういう行為なのだろうかと思いながらであった.

 今日の午前中は NPO法人 ストップ・ザ・アスベスト  の理事の集まりがあった.私はこのNPO法人の理事も引きうけているので参加してきた.JR西宮の駅やその周辺の再開発がはじまる.アスベスト対策について企業や市とどのように対してゆくのか,その近くの人を交えて,これからの対策などを話しあった.

 そして午後これを書いている.秋深まる.引きうけているさまざまのことにしっかりと取り組みながら,考えをもう一段深めたい.それが本当のところ自分の仕事である.この秋,方向が見えてくるところまでゆきたい.

国葬反対!

 昨夜は定例の梅田解放区であった.着いたときは横断幕も準備をはじめていたので、いつものように代わって一方の竿をもつ.雨模様だったのでガード下ではじめる.たたかうあるみさん村上さんのところにも写真がある.すぐに雨は上がり、もう降りそうにはなくなったのでいつもの東梅田側に移動する.

 そしてここで街宣をはじめる.すこしは秋を感じる.

 茨木市議の山下けいきさんも,国葬反対ののぼりをかかげてやってきて,喋っていってくれた.
 こちらも一言喋ってきた.

 安倍の国葬が世論を二分している.しかし割合では反対の方が多い.当然である.
 アベ政治の八年間,日本は大きく没落した.日本を没落させたこと自体がアベ政治である.
 アベ政治から岸田政権に続くこの国の政治を見直そう.アジアの中で個人所得がこの10年増えなかったのは,日本ぐらいである.
 その一方で軍備を拡大し,いまその規模は世界で第五位である.
 東梅田を通るみなさん,このままでいいのですか.

  それぞれがしゃべり,そして皆で「国葬反対!」と声を合わせてきた.終わって村上さんに『数学文化』に載せた拙文の別刷りを渡した.読んでみますとのこと,意見も聞いてみよう.

 そして今日の夕方は,阪急西宮北口駅の南,高松ひなた緑地で,西宮や芦屋の市民団体が主催する 安倍首相の国葬中止を求めますという集会とデモがあった.これに参加してきた.
 よつや薫さんや田中あきよさんなど,知り合いの西宮の市会議員もきて話してくれていた.終わって皆で集まって写真を撮った.

 このような集会や行動がもっともっと大きくなって,国家と対峙するようになることを願っている.そこにしか途はない.